アニメーター業界にいじめ問題はある?実態やホワイト企業の選び方も!

アニメーター いじめ

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2022年、アニメ人気は中国をはじめ世界中で右肩上がりとなっています。

日本でも、アニメ業界の花形と言えるアニメーターに憧れて就職をする新人は、増加傾向にあります。

ところが、アニメーターの離職率は何と90%もあるそうです。

その原因はいじめ・パワハラに加えて過酷な労働条件など、決して楽観視できるものではありません。

今回、Ludusではアニメーターの闇について下記内容を中心にご紹介していきたいと思います。

  • アニメーターのいじめ・パワハラの実態について
  • アニメーターの過酷な業務内容や問題点について
  • アニメ制作会社からのアニメーターいじめについて
  • いじめやパワハラの少ない企業の選び方について

また、アニメーターに就職・転職するためのオススメサイトや専門学校も併せて記載しています。

まつたろー
まつたろー
最後までお付き合いくだされば光栄です!

アニメーター同士のいじめは存在するのか

アニメ制作会社内でのいじめについて、実態を調査してみました。

Twitterを調べてみると、いじめに対するツイートは意外と多いことが分かります。

一部抜粋し、記載しておきます。

なお、いじめの詳細は制作会社や上司・同僚からのパワハラ・セクハラなど多岐にわたります。

アニメーターの仕事がとてもハードであり、いじめをする余裕すらないと思われがちですが、いじめで悩むアニメーターは意外といるのです。

※あくまでも個人のつぶやきです。

「イラストレーター 仕事」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!

イラストレーターの仕事内容
イラストレーターの仕事内容とは?依頼受注など仕事の流れも紹介!イラストレーターと聞いて、どんな仕事を思い浮かべますか? きっと、詳しい仕事内容や、働き方などを知らない人も多いのではないでしょう...

アニメーターは過酷な職種

アニメーターはアニメ制作の花形とも言える仕事ではありますが、とても過酷な職種であり、労働環境については問題視されることも多いのが実情です。

現役アニメーター・西位輝実さんが書いた『アニメーターの仕事がわかる本』を参考に、アニメーターの労働環境について迫ってみます。

初任給が月収2,800円!?

西井さんは、日刊SPA!のインタビューで初任給についてコメントしています。

そこには衝撃の告白がありました。

1カ月フルで仕事をして、給料はわずか2,800円だったそうです。

もちろん、この金額では生活を送ることはできないので、実家の両親に頼み込み、仕送りを送ってもらいながら仕事をしていたのだとか。

ちなみに、まともな収入を得られるまでは約2年ほどの時間を要したそうです。

1日10時間労働

アニメーターは物量をこなすことを求められます。

特に担当しているアニメの放映前・放映中になると、仕事が詰まりに詰まってしまうそうで、1日の平均作業時間は約10時間ほどになるのが当たり前だといいます。

また、1カ月のうちの休日はおよそ5日間しかないという話もありました。

興味深いのは、労働開始時間が午後からスタートするというアニメーターが多いことです。

これは、仕事と私生活のオン・オフが付きにくい環境であることが起因するのだそうです。

アニメーターは仕事を自宅に持ち込んだり、職場に仮眠室があったりすることで、規則正しく仕事をこなすことがなくなってしまうというのですが…。

そこから、出社してもダラダラと会話をしてしまい、無駄に拘束時間が増えていることも労働時間が長くなることにつながるのだそうです。

まつたろー
まつたろー
必要以上に仲間と過ごす時間が多いと、いじめも発生しやすくなるのでしょうね。

人手不足が招く負の連鎖

アニメーターは常に人材不足が問題となっている業種です。

人材不足から起こる負の連鎖のせいで、業界全体を圧迫しているという現状もあります。

2000年以降、アニメの制作数は右肩上がりとなっています。

その上、ストーリーは大人向けのものが多く、キャラクターや背景などはより複雑になり、アニメーターの仕事は増える一方です。

ところが、制作数が増えても即戦力として働けるアニメーターの数はそこまで増えていません。

そこで、制作会社はまだ実力が付いていない若手を多く雇って不足を補うしか選択肢がない状況に陥ります。

実力主義のアニメーター界では、数をこなし、スキルが高くないと賃金を多く支払われることはありません。

賃金が安いことで生活苦になる新人アニメーターはその後、離職するしか選択肢がなくなってしまいます。

また、実力があるアニメーターは新人のスキル不足や離職後のカバーをしなければらならず、それが苦で離職する…という負の連鎖になっているようです。

会社からのいじめ!アニメ制作会社の実態

先に述べた通り、アニメーターは制作会社からパワハラに遭うことがあります。

ここでは、制作会社から受けるパワハラ・いじめの実態を紹介します。

※現在は是正に取り組まれていますので、特定企業への誹謗中傷はお控えください。

アニメ制作会社の実態①「マッドハウス」

アニメ制作の老舗会社である「株式会社マッドハウス」が2019年4月17日、労働基準監督署から是正勧告を受けています。

過労死ラインを超えた労働時間

マッドハウスを訴えた労働組合から、マッドハウスの労働時間は過労死ラインを超えているという告発がありました。

「過労死ライン」…健康障害リスクが高まる時間外労働を指す言葉で、1カ月に80時間以上の時間外労働をすること。
(ただし、病状が発症するひと月前は100時間の時間外労働を指す場合もある。)

社員の告発では「多い時では月の労働時間は393時間に及び、帰宅途中で倒れ、救急搬送されたことがある」のだといいます。

法律では労働時間は「1日8時間、週40時間まで」という定めがあります。

法律に則って労働すると1カ月の労働時間は上限が160時間となりますが、マッドハウスではそれを233時間も上回る時間外労働を強いていたことになります。

支払われない残業代

マッドハウスは勤務するアニメーターに対し、その後残業代の未払いも告発されていました。

マッドハウスの給料体系は「固定残業代」となっています。

「固定残業代」…企業が一定の残業代をあらかじめ想定し、基本給にプラスして労働者に支払う給与体系

固定残業代が給与にプラスされることのメリットは、もしも想定される残業時間よりも時間外労働が少なくても固定で残業代を支払ってもらえることです。

デメリットは、固定残業代を支払われていたら残業代は出ないと労働者が思い込んでしまうことや、ボーナスには固定残業代が含まれないため、ボーナスの支給額が減る場合があるという点です。

マッドハウスは固定残業代は月50時間までの固定残業代を支給していましたが、50時間を超過した分についての支払いはありませんでした。

まつたろー
まつたろー
訴えを起こした方も固定残業代について誤解があったのかもしれませんね。

※現在は是正に取り組まれていますので、特定企業への誹謗中傷はお控えください。

アニメ制作会社の実態② 「STUDIO 4℃」

「STUDIO 4℃」は2019年9月、雇用するアニメーターの社員と問題が起きている事を労働組合から告発されました。

主な内容は以下の通り。

  1. STUDIO 4℃では毎月100時間から200時間の残業が発生しているため、社員が残業代を請求したところ、基本給を減給し、減給分を残業代として記載した
  2. STUDIO 4℃は社員の怠慢を主張、毎日2時間45分の休憩時間を与えていると主張、残業代の支払いを拒否
  3. 残業代の支払い拒否を受けた社員はSTUDIO 4℃を提訴
  4. STUDIO 4℃は労働基準監督署から是正勧告を受ける

なお一連の騒ぎの後、STUDIO 4℃は勤務体制の見直しを行っています。

まつたろー
まつたろー
雇用関係では労働者の方が弱い立場になりがち…このアニメーターが告発まで至る経緯は悲惨だったようです。

※現在は是正に取り組まれていますので、特定企業への誹謗中傷はお控えください。

アニメーターいじめがないホワイト企業を選ぶポイント

アニメ制作会社からのいじめを避けるには、あらかじめホワイト企業に就職するようにしたいものですね。

そこで、ホワイト企業を選ぶポイントを簡単に記載しておきたいと思います。

給料は固定給?出来高?

アニメ制作会社に就職する時、まずは給料体系をチェックしてみましょう。

アニメーターの給料には固定給と出来高制があります。

それぞれの給料体系にはメリット・デメリットがあるので、自身の希望に合う支払い方法の企業を選ぶことでのちの問題が少なくなります。

メリット デメリット
固定給 最低保証がある/社会保障が含まれていることが多い 給料に上限が出てしまう
出来高 実力があれば高額を目指せる 月によっての変動が出やすい/会社からの保証がない

例えば、実力があるフリーランスでは年収が1,000万円を上回る人もいますが、駆け出しの時は全く収入がなく、生活をすることができないアニメーターもいます。

固定給の場合、残業をしない限り給料が大幅にアップすることは難しい反面、常に一定の給料をもらえ、生活を安定させやすいという利点がありますね。

SNSやネット上の口コミをチェック

近年では家にいながらでも色々な情報が手に入ります。

ネットで口コミを調べれば、簡単に企業の評判を知ることができますね。

とは言え、少数の意見や偏った書き込みだけに囚われることがないよう、できるだけ色々なサイトやSNSを調べることが重要です。

また、実際に働いている人の声などもとても参考になるので、是非検索してみてください。

大手制作会社を目指す

入社する制作会社はできる限り大手であることを前提に選ぶと良いです。

大手アニメ制作会社は、コンプライアンス(法令や倫理を遵守すること)を重視する傾向にあります。

労働規定で過剰労働について触れていたり、いじめやパワハラに注意をしている企業の方が働きやすい環境にあるのは間違いありません。

まつたろー
まつたろー
働き方改革がもっと進んで、「アニメーターはクズ」と言われることが減ると良いですね。

専門学校でスキルを習得し大手企業に就職する

大手アニメ制作会社に就職するには、入社時にある程度のスキルがあることが必須となります。

就職に強い専門学校に入学すれば大手企業ともつながりがある場合も多く、スキルも身につくためオススメです。

ここにアニメーター志望の方にオススメする専門学校をご紹介しておきたいと思います。

代々木アニメーション学院

代々木アニメーション学院
学科・コース アニメ学部・アニメーター科
応募資格 中学卒業以上
学費 2年間総額/2,300,000円(税込)
ホームページ アニメーター科 | アニメ・声優・マンガ・イラストの専門校 代々木アニメーション学院 (yoani.co.jp)

代々木アニメーション学院はアニメ関連の専門学校として日本で初めて設立されました。

そのため、業界では屈指の就職ネットワークを持っています。

代々木アニメーション学院では、中学生を卒業すると同時アニメーターを目指すことが可能となります。

専門学校に通いながら高校卒業までの資格が取得でき、大学進学も可能となっています。

総合学園ヒューマンアカデミー

学科・コース アニメーション・映像制作専攻
応募資格 学歴不問
学費 初年度総費用/1,611,000円(税込)
ホームページ アニメーション・映像制作専攻 | マンガ・イラストの専門校(スクール)でプロを目指す|総合学園ヒューマンアカデミー (athuman.com)

総合学園ヒューマンアカデミーは全部で18種類ものカレッジがあります。

校舎は全国に20校、フランス1校の21校。

校舎も多く、カレッジ(専門的な技術を学ぶ学科)も多数あるため、やりたいことを見つけられる専門学校として有名です。

ヒューマンアカデミーでは、「希望した業界への就職を実現すること」を理念に掲げています。

そのため、入学者の就職率は何と100%なのですよ。

アミューズメントメディア総合学院

学科・コース アニメーション学科/ゲーム・アニメ3DCG学科
応募資格 中学卒業以上
学費 初年度総費用/1,380,000円(税込)
ホームページ アニメーションを目指す専門学校-大阪アミューズメントメディア専門学校 (amg.ac.jp)

アミューズメントメディア総合学院では、入学前から個別にヒアリングを行い、適性や技術向上などのアドバイスをしながら進路支援を行っています。

また、現役クリエイターや企業トップを招いて、業界の最新情報ガイダンスもしてくれるので、安心して就職活動ができますね。

もちろん、授業も現役のアニメーターが教鞭を取り、少人数制で徹底指導をしているので技術もしっかり身につきます。

ご紹介した専門学校の資料は無料となっています。

申し込みも簡単で、迅速に対応してくれますので、興味を持たれた方は是非資料請求をされてみてください!

「アミューズメントメディア総合学院」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!

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アニメーターのスキルを活かしてホワイト企業に転職する

今働いている職場に不満があったり、より良い環境で仕事をしたいと思っている方にはージェントサイトを利用して転職することもオススメです。

アニメーターのスキルを活かすことができる企業を探すなら下記のサイトを参考にしてみてください。

マイナビクリエイター

マイナビクリエイター

マイナビクリエイターは、Web・ゲーム関連をメインにした転職支援サービスです。

マイナビクリエイターでは、依頼者に専門のキャリアアドバイザーを付けて徹底的に就職を支援しています。

履歴書や職務経歴書の添削、ポートフォリオの描き方や面接対策などマンツーマンでアドバイスを受けれるのは安心ですね。

ちなみにアニメ制作会社はもちろん、ゲーム業界やイラストレーターなど、アニメーターのスキルを活かすことができる企業も紹介してくれるので、本当に自分に合った仕事は何なのかを見つけることも可能です。

サービスは完全無料で受けることができるので、転職をお考えの方は是非ホームページをチェックしてみてください!

G-JOBエージェント

G-JOBエージェントはゲーム業界を中心としたクリエイターのための就職支援サービスです。

得意分野はゲーム業界となっていますが、アニメや3Dモーションなどの企業からの募集も多いので、スキルを活かした転職が叶います。

ホームページでは求人情報を確認することもできますが、記載していない企業も多数あるので、詳しい情報を知りたい方はサイト登録をしましょう。

G-JOBエージェントは相談だけでも受付をしてくれるので、安心ですね。

「アニメーター 転職」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!

アニメーターに転職するには
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アニメーターのいじめについてまとめ

今回、Ludusではアニメーターの闇部分とも言えるいじめやパワハラについて下記の通りご紹介をさせていただきました。

  • アニメーターには同僚・上司・制作会社からのいじめやパワハラが存在する
  • アニメーターはとても過酷な環境で仕事をしなければならないことが多く、それが原因でいじめやパワハラが発生することが考えられる
  • アニメ制作会社からは、過剰労働や給料未払いなどのアニメーターいじめと言われる問題がある
  • 専門学校に通学してからアニメーターになると、優良企業に就職しやすくなるのでオススメである
  • 現在の職場に不満がある時は、エージェントサイトに登録することをオススメする

アニメーターは「好きなことを仕事にしたい」という想いから就職する方がほとんどだと思います。

せっかく夢の職業に就いてもいじめやパワハラ、低賃金で離職率が高いという現状はアニメファンとして残念でなりません。

アニメ制作会社には今後働き方を根本から見直すような改革をどんどんしてほしいと思います。

まつたろー
まつたろー
最後までお付き合いくださりありがとうございました!

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

Pacific Metaマガジン編集部は、Web3、NFT、メタバース、DeFi、ブロックチェーン、GameFiなどの新たなデジタルエコノミーに精通する専門家集団です。 常に最新のトレンドを追求し、読者にわかりやすく伝えることを目指します。