eスポーツのデメリット・メリットは?健康面やオリンピック問題も

eスポーツのデメリット

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近年では競技性のあるゲームを「eスポーツ」として扱い、世界各地で大きな大会が開かれるといった動きが盛んになっています。

「リーグ・オブ・レジェンド」や「ヴァロラント」「フォートナイト」「ストリートファイターV」「FIFA」などのようなタイトルがeスポーツとなっている一例です。

MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)やFPS(一人称視点のシューティング)、対戦格闘やスポーツなどジャンルは多岐にわたっています。

今回Ludusでは、そんなeスポーツのメリット・デメリットについてを以下の見出しで紹介します。

  • eスポーツのデメリット
  • eスポーツのメリット
  • 近年では関連する部活動も増えてきている
  • プロゲーマーになりたい方のための専門学校も
  • eスポーツのスポンサーになる場合のメリット・デメリット
  • eスポーツはオリンピック競技になる可能性はある?
  • eスポーツの始め方

eスポーツを真剣にプレイし続けることによるメリットおよびデメリットを中心にして、具体例を挙げながらお届けいたします。

近年ではプロゲーマーになるための専門学校も出始めており、「オリンピック種目になるのでは?」という意見も聞くようになってきましたので、そのあたりの話にも注目してご覧ください。

まつたろー
まつたろー
ぜひ、最後までご覧ください。

eスポーツのデメリット

まずはeスポーツをおこなう上での問題点や弊害など、デメリットを紹介します。

主に既存のスポーツと比較した場合のデメリットとなっており、eスポーツを真剣におこなう上では避けて通れない要素です。

スポーツとして理解されないことがある

世界各地で賞金の出る大会が開催されているeスポーツですが、「スポーツ」という名前を用いることに対しては、まだまだ抵抗のある人も多いようです。

株式会社エアトリが2020年におこなったアンケートによれば、ゲームを「スポーツ」の一種と捉えることに違和感のある方が大多数となっていました。
エアトリが「eスポーツ」に関するアンケート調査を実施~ | 株式会社エアトリ (airtrip-intl.com)

競技性があり仕事として真剣に取り組むことについては理解できるが、既存のスポーツと同系列で扱うことについては疑問が残る、という意見が大半を占めているのが実情でしょう。

また、娯楽としての「ゲーム」と、競技としての「eスポーツ」との境界線をどこに置くのかというのも難しい問題です。

本人は真剣に競技をおこなっているつもりでも、周りからは遊びと捉えられてしまうこともあるので、既存スポーツとの溝が埋まるのはもう少し先の未来になりそうです。

時代で競技タイトルが変わる

eスポーツで扱われる競技タイトルは目まぐるしく変遷を重ねています。
そのため人気競技タイトルを極めても、すぐに廃れてしまい、競技人口が激減し対戦がなりたたないという可能性があります。

もちろん『ストリートファイター』シリーズのように何十年も続いているタイトルもありますが、それでさえ新タイトルが出る度に大幅なバランス調整がおこなわれ、得意としていたキャラクターや戦法などが全く使えなくなるリスクもあるでしょう。

将来eスポーツ選手になりたいと目指していたタイトルが、大人になった時には大会から外されていたというケースも考えられるので、常に時代の変化に付いていく適応力が選手には求められます。

今まで積み重ねた努力が無駄になってしまうケースも考えられるため、プロになっても成績や収入が安定することは無く、陸上・野球・サッカーといった既存のスポーツと比べて普遍的な競技でない点には注意が必要です。

健康面への悪影響

ゲームを趣味でやっているレベルであっても、視力の低下や姿勢の悪化、運動不足や肥満の原因になるといった健康面への影響が考えられます。

さらに競技として真剣に取り組んだ場合には、腱鞘炎など手や指を中心とした怪我や病気になる可能性も高くなってきます。

デスクワークでパソコンの仕事をしている方でも腰痛・肩こりなど何らかの不調を訴える人が多いですが、それに加えてeスポーツでは激しい動きを伴うため、肉体的なダメージの蓄積はさらに大きいでしょう。

FPSや対戦格闘など一瞬の判断が勝敗を分けるジャンルでは、ちょっとした怪我や体の不調も致命的な差となって表れるので、競技への出場を目指す上では避けて通れない問題です。

真剣にeスポーツ競技へ取り組む場合には、肉体面のケア方法を学んで実践する必要が出てきます。

精神面への悪影響

ゲームを長時間やりすぎることによって、精神的に依存した状態になってしまうといった問題は以前から言われてきました。

2019年にはWHO(世界保健機関)により「ゲーム障害」という精神疾患も認められ、ゲーム依存によって日常生活に支障が出ている状態を指す言葉となっています。

ここまで重症化しなかったとしても、毎日室内で同じ姿勢を続けることによって精神面に悪影響を与える可能性は十分考えられるので、上で記載した肉体面の問題と共にケアの方法を考える必要があります。

このあたりの有効な解決策が示されていないことも、eスポーツを健康的なイメージのあるスポーツと同列に扱うことに抵抗がある一因なのかもしれません。

参考:ゲーム障害の判断基準例について(日本語訳での記載)
ゲーム障害Gaming DisorderのDSM-5による診断基準

eスポーツのメリット

次に、eスポーツをおこなうことによる効果やいいところを紹介します。

多くのデメリットがありつつもeスポーツが近年発展した背景には、これから紹介するようなメリットが影響していると考えられます。

こちらも既存スポーツと比較した場合の優位性がメインです。

大怪我のリスクがない

既存のプロスポーツでは、競技によっては命に関わるような怪我をすることもありますが、eスポーツではそこまでの怪我をすることはありません。

手や指を大きく負傷してしまえば競技に出れなくなることはありますが、生命に関わるような怪我を競技中にすることはまれでしょう。

普通のスポーツでは怪我によってプロへの道を絶たれるというケースが頻繁に発生してしまいますが、eスポーツでは実力のある選手が諦めずに競技を続ければ、プロになれる可能性は高くなります。

疲労がたまることによって体や精神に不調をきたす可能性はあるものの、目に見える危険性が無いという意味では、安心して続けられるというメリットと言えるでしょう。

気軽に参加できる

競技や大会への参加のしやすさはeスポーツの大きなメリットの1つです。

ゲーム機・スマホ・パソコンといったハードは必要になりますが、ソフト自体は無料で入手できるオンラインゲームも増えているため、金銭的なハードルも低めとなっています。

通常のオンライン対戦であれば、特に資格も無く自由に参加できるものがほとんどなので、ネットを通じて簡単に対人戦がおこなえるのもeスポーツの利点です。

練習はCPUを通じて好きなだけできるので、初心者の人でも練習を積んで大会に参加しやすい環境が最初から作られています。

インターネットには操作方法や攻略情報もあふれているので、初心者から中級者までの裾野が広く設けられているのが大きなメリットです。

幅広い年齢層が同じ土俵で戦える

普通のスポーツは年齢によって体格差などが発生するため、子供と大人が同じ土俵で真剣勝負をすることはほとんど無いですが、eスポーツであれば意識せずに対戦ができます。

もちろんゲームのタイトルによっては反応速度が物をいうジャンルもありますので、ある程度の適齢期が存在する場合もありますが、それでもかなり幅広い年齢層のプレーヤーたちが同じ土俵に立てるというのはeスポーツの大きな魅力でしょう。

また、もちろん年齢だけではなく国籍や性別を越えた対戦も容易に実現できます。
オンライン対戦が世界中で普及したことも、eスポーツが近年発展してきた大きな要因の1つです。

世界中の誰とでも対等なルールで対戦ができるというのは、他のスポーツには無いeスポーツのメリットです。

大会がどこでも開催できる・場所を選ばない

大きな大会では、会場に観客を入れて盛大に開催する場合もありますが、極端なことを言えばeスポーツ大会に現実の会場は必要ありません

用意するとしてもグラウンドのように大きな場所を確保する必要は無く、開催に予算があまりかからないというのもeスポーツのメリットです。

配信もYouTubeなどのプラットフォームを使えば世界中への発信が簡単にできますし、ゲーム画面を写すだけであればカメラマンなどを用意する必要もありません。

特別な施設・設備などが無くても開催できるので、今後のさらなる発展にも期待が持たれるポイントです。

実際に、日本国内では「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」などの大会が2021年にも開催され、こちらの大会では全国各地を舞台に予選がおこなわれた後、三重の会場で決勝大会が実施されました。

ゲームタイトル別にYouTubeなどで配信もされていましたので、興味のある方はアーカイブをチェックしてみてください。
全国都道府県対抗eスポーツ選手権2021MIE

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近年では部活動も増えてきている

最近ではeスポーツの流行りに教育機関が反応するケースも増えてきました。

トレンドに敏感な私立がメインではありますが、部活としてeスポーツを取り入れる高校なども徐々に出てきています。

学生も参加できる大会が増加していることにより、部活動として意義を持たせやすくなったことも要因としては大きいでしょう。

さらにはeスポーツ選手を目指せる専門学校なども登場しており、教育現場からの押し上げが今後ますます期待されています。

プロゲーマーに就職するなら専門学校!

代々木アニメーション学院

すぐ上の見出しでも触れたように、今ではeスポーツのスキル・知識を学校で勉強するという時代になりつつあります。

eスポーツを学んだ場合の就職先が確保されていないといった大きな問題はありますが、ある程度の一般教養を身に着けつつeスポーツ選手を目指す、という進路が真剣に考えられるような土台は日本でも整ってきました。

もし本気でeスポーツに取り組みたいと言うのであれば、思い切って専門学校へ通うのもおすすめです。

大学への進学と比べ、他の職業になる選択肢が狭まるというリスクはありますが、逆に専門的・実践的な経験を多く積めるというメリットがあります。

在学中に仲間と大会へ参加するなどの活動がしやすいのも利点の1つでしょう。

専門学校の中でLudusがおすすめするのはスバリ、代々木アニメーション学院です。

代々木アニメーション学院は、ゲームを始めとしてアニメ・マンガ・イラストといったエンタメ関係のクリエイターを数多く育成してきた専門学校です。

40年の歴史を持ち全国にキャンパスを構えていることから、安心感があり幅広い方におすすめしやすい学校となっています。

代々木アニメーション学院には「eスポーツ実況科」というコースがあり、ゲームをプレイしながら実況のスキルや配信スキルを身につけることが可能です。

配信者や実況者としての進路も目標に出来るので、単純にeスポーツ選手だけを目指すよりは幅広い選択肢を視野に入れられます。

また、ここでは卒業後の就職サポートも充実しているため、本気でeスポーツ関連の仕事をしたい人が通うための学校と言えるでしょう。

資料請求は無料なので、気になった方は一度チェックしてみてください。

代々木アニメーション学院についてより詳しい情報について知りたいという方は、下記の記事もあわせてご覧ください!

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eスポーツのスポンサーになる場合のメリット・デメリット

eスポーツの発展には大会などで賞金を出してくれるスポンサーの存在も不可欠ですが、そのスポンサーの視点から見てもメリットが存在します。

海外はもちろん、国内の地方大会でも最近は集客力の高いイベントが目立つようになってきましたし、YouTubeなどでプロの活動が手軽に見られるようになったことにより、影響力のあるプロゲーマーが数多く誕生中です。

スポンサーにつくことによって、企業としてもメリットの大きい状況は出来つつありますが、まだ影響力が読みづらく不安定な部分もあるため、大手企業以外は様子見しているところが多いという現状もあります。

eスポーツはオリンピック競技になる可能性はある?

昨今のeスポーツをめぐる動きを見ていると、将来的にオリンピック競技になる可能性も十分あると考えられます。

2018年にインドネシアで開催されたアジア競技大会(アジアオリンピック)ではeスポーツが参考競技として採用されていますし、2022年の同大会では正式競技に採用される予定になっているなど、スポーツ大会への広がりは着実に進んでいます。

ゲームメーカーやプロゲーマーからすれば業界の発展が大きく加速するためオリンピックへの採用は願ってもないチャンスでしょう。

一方、eスポーツのデメリットで紹介したような問題点が解決できないままでは、eスポーツの推進派と反対派の中での争いが激しくなってしまう恐れもあります。

「eスポーツがオリ・パラリンピックの種目になることについてどう思いますか?」という国内のアンケートでは、全ての年齢層で「反対」が「賛成」を大きく上回っていることからも、直近での参入は難しいかもしれません。

アンケート結果はこちら。
30代以下は賛成派の割合が他より多いが、それでも反対派の方が多い結果となりました。
エアトリが「eスポーツ」に関するアンケート調査を実施

eスポーツの始め方

eスポーツを始めることは誰にでも簡単にできます。

まずは、持っているハード(ゲーム機・パソコン・スマホ)にあわせてプレイしたいゲームソフトを探しましょう。

選ぶ際は対戦型のソフトを選んで、可能であれば現時点で大会などが開かれているものをチョイスしてください。

あとはパッケージソフトの購入 or オンラインにてゲームを購入(基本料無料の場合は不要)してダウンロードをしてください。

オンラインで対戦をする場合には別途インターネットの設定が必要になりますので、ゲームを始めた後で確認してください。

通信状況を安定させたいのであれば、無線よりも有線による接続がおすすめです。

eスポーツのメリットとデメリットについてのまとめ

今回Ludusでは、eスポーツのメリットとデメリットについて紹介してきました。

紹介したeスポーツのデメリットは以下の通りです。

  • スポーツとして理解されないことがある
  • 時代で競技タイトルが変わる
  • 健康面への悪影響
  • 精神面への悪影響

eスポーツのメリットは以下の通りです。

  • 大怪我のリスクがない
  • 気軽に参加できる
  • 幅広い年齢層が同じ土俵で戦える
  • 大会がどこでも開催できる・場所を選ばない

その他紹介した内容は以下の通りです。

  • 教育現場では部活動や専門学校などでeスポーツを採用するところも出てきている
  • 代々木アニメーション学院など専門学校に通うという選択肢もある
  • eスポーツは発展途上ではあるものの、スポンサーになるメリットも大きくなりつつある
  • アジアオリンピックにも採用されているので、将来的にeスポーツがオンリピック種目になる可能性も十分ある
  • eスポーツはハードとソフトを用意して通信環境を整えれば誰にでもすぐ始められる

eスポーツ(ゲーム)にはまだ解決に至っていないリスクやデメリットも存在しますが、オンライン対戦の普及など競技としておこなえる環境が整ってきたことにより、これまでに無い発展も見せています。

競技をおこなうことにより世界中の人たちとコミュニケーションが取れると言ったメリットも存在しますので、付き合い方を模索しつつeスポーツのさらなる発展に期待しましょう。

まつたろー
まつたろー
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

Pacific Metaマガジン編集部は、Web3、NFT、メタバース、DeFi、ブロックチェーン、GameFiなどの新たなデジタルエコノミーに精通する専門家集団です。 常に最新のトレンドを追求し、読者にわかりやすく伝えることを目指します。